今回はSDGsシリーズです。SDSsって何?と思った方は以下の記事をご覧ください。
このシリーズはSDGsに関する問題と取り組みについて小学生でも分かるように学んでいこうというものです!
本日はこの2つについて学びましょう!
2:「飢餓を0に」 12:「つくる責任 つかう責任」 に関する共通の問題として
食品ロスが挙げられます。
皆さんは世界でどれだけの食品が無駄になっているか想像できますか???
なぜ残さず食べなくてはいけないのか。食品ロスの現状を学び、深い理解をもって子供に教えてあげましょう!
日本ではどれだけの量が食品ロスになっているのでしょうか。
総務省によると日本の現状 総務省人口推計(平成29年10月1日)と平成29年度食料需給表(確定値)によると、日本の食品ロスの量は年間612万トンに及びます。 日本人1人当たりで試算すると、1日約132グラムの食品ロスを起こしていることになります。 これは、毎日お茶碗1杯分程度のご飯を捨てていることになるのです。
すごい量ですね。毎日一人がお茶碗一杯のご飯を捨てているんです。
しかし、考えてみてください。
一日三回の食生活(水分なども含む)で三回とも一切残さずに食べきることは出来ていますか???
例えば味噌汁を残してしまったり、漬物が食べきれなかったり。添えてある副菜をそのままにしてしまうことも少なくないと思います。
食品ロスによる問題は2つあるとされています。
1つは残った食べ物を廃棄するときに資源を使うことです。
捨てられたゴミは焼却されて埋め立てられますが、ものを燃やすときにCO2が輩出されます。読者の皆さんにも馴染みがあるとおり、CO2は地球温暖化の原因になりますね。それにものを燃やす量が増えればそれだけコストがかかります。
二つ目は食品が無駄に分配されるからです。
世界では7人に1人の人が飢餓でなくなるとされています。 しかしながら、先進国では捨てられる食料がどんどん増えています。本来食べることが出来た人に食料が行き届かない状態になっているんです。不平等ですね。
子供には食品を残すことが、地球に優しくないこと、食べれない人が出ることを是非教えてあげて欲しいです。
食品ロスが解決すれば2:「飢餓を0に」12:「つくる責任 つかう責任」 の解決にもつながります。
食品ロスの解決のため農林水産省は以下のように呼びかけています。
簡単なことですが、意外と忘れがちかもしれません。食べきることも大切ですが、そのために上3つを意識することが重要です。
こちらの消費者庁のグラフでは、食品を残す理由がグラフに表示されています。
もちろん食べ残しが1位で57%を占めてますが、注目したいのは傷んでいた、期限切れが40%弱もいるということです。
これは食べ残し以前の買い方、作り方に問題があるといえます。
つまり、作る責任を放棄しているのです。(項目12のつくる責任 つかう責任 です) ビクッときた方、是非買い方、作り方にも注目してみてくださいね。
いかがでしたか???
SDGで関心が高まった問題の1つ、食品ロスの現状を理解できましたでしょうか。今回の食品ロスは特に飲食業では関心が高く、様々なお店で取り組まれています(詳細はあとがきへ)。お子さんと一緒に外食するときにふとしたタイミングで話してみるといいですね。
以上、ほんとに食べ切れる?…という話題でした!
食品ロスに関して家庭内での意識を高めて欲しいというお話をさせていただきました。
身近な飲食店での取り組みに関して紹介してみようと思います。
ファミリーレストランのロイヤルホストはご存じですか??ロイヤルホストでは食品ロス削減のため、無料のお持ち帰りバックの提供を去年の10月から始めました。
食事が食べきれないと感じたら、メニューに記載された「ろすのん」を頼むと無料で容器を渡してもらえます。
以前まで日本では持ち帰りがNGとされる店が多かったそうです。それは店員の仕事が煩雑になるという懸念や、持ち帰った場合の衛生トラブルの責任対応が煩雑になるからです。
しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、持ち帰りが「普通」になりつつある今日では持ち帰りバックの提供も拡大していくでしょう。
食材を持ち帰って食べることを中食と呼びます。これからは食べる場所のスタイルが多様化していくと思われます。社会はどんどん変わっていくんですね。面白いです。
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