クリスマスが終わり、いよいよ2020年も終わりを迎えようとしています。
ご家庭によってはこたつに入ってみかんを食べながらテレビを見て一家団欒…なんてところもあるのではないでしょうか。さて、1年の終わりといえば大晦日。
「大晦日ってことは小晦日もあるの?」
「なんで年越し蕎麦を食べるの?」
「除夜の鐘って何の意味があるの?」
みなさん答えられますでしょうか?
今回は1年の終わり!大晦日についてのお話です。
大晦日とは、ずばり歳神様を迎える準備の日です!
昔は、年神様に鏡餅や酒を供え、今とは違って、夜は家族揃っておせちを食べ、年神様を迎えるために寝ずに一晩中起きていたそうです。また、寝ずに神社に籠もって年神様をお迎えする年籠という習わしは除夜網でとなり、これが初詣になったとも言われています。(子どもに教える今日はどんな日? 髙橋司 PHP研究所 P.113より)
晦日は「みそか」の他に「つごもり」という読みがあります。この「つごもり」は「月隠(つきごもり)」が転じた言葉で、月隠は月の終わりを意味します。
どうして月隠が月の終わりを意味するのか、それは旧暦に基づきます。旧暦では月の満ち欠けのサイクルをを1ヶ月としており、新月、つまり月が見えなくなる(隠れる)時が1ヶ月の終わりだったのです。そのため月隠が1ヶ月の終わりを意味するのです。
晦日が1ヶ月の終わりを意味することはわかりました。では12月31日はどうして大晦日と「大」がつくのでしょうか。もしかしたら気付いている方もいるかもしれません。「晦日」は月の終わりなので1月31日は晦日です。11月30日も晦日です。12月31日は1年の終わり!というわけで大晦日。というわけです。
子どもが思いつきそうなそうな質問ですね。実は私、小学生の時に先生に尋ねて「それはないんじゃないかな(笑)」と言われたことがあります。今まで説明してきたことを踏まえると小晦日はなさそうですが、実はあるんです小晦日!!!
小晦日は大晦日の前日、つまり12月30日のことを指します。
しかしこれには注意が必要。「しょうみそか」ではなく「こつごもり」と読みます。
(大晦日は「おおみそか」「おおつごもり」どちらでも構いません)
稀に難読漢字として出てくるため知っておいて損はありません!
さて、次は大晦日に食べる年越し蕎麦と大晦日に聞こえる除夜の鐘についてです。
江戸時代、商家では毎月末の夜遅くに「晦日蕎麦」を食べており、その風習が広まったという説があります。蕎麦を食べるのは「細長い蕎麦のように寿命が伸びるように」という意味と、蕎麦によって五臓の穢れ(けがれ)を取るという意味があります。(子どもに教える今日はどんな日? 髙橋司 PHP研究所 P.113より)
また、蕎麦は切れやすいので、一年の苦労や厄災をさっぱり断ち切って新年を迎えるという説もあります。それらを次の年に持ち越さないようにするために、年越し蕎麦を食べるのは年を越す前にしましょう!
人間の悩みや苦しみである煩悩は一〇八つある、という仏教の教えからきたものです。煩悩を取り去り、清らかな心で新年を迎えるために、年内に一〇七回、新年に最後の一つ、鐘をつきます。(子どもに教える今日はどんな日? 髙橋司 PHP研究所 P.113より)
いかがでしたか?2020年もまもなく終わりを迎えます。今年やり残したことを残り数日で済ませ、大晦日はゆっくり過ごせるといいですね。ぜひ除夜の鐘を聴きながら年越し蕎麦を食べましょう!来年も知っているようで知らない行事についてのお話をたくさんしていこうと思います。それではみなさん、良いお年を!
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