みなさんこんにちは。ゆうごです。
いつもはdiyやものづくりの記事を書いているのですが、今回は「物質主義」について紹介します。予想される社会への影響や、子供の考え方の影響、私の考える対策などについても触れていこうと思います。
この話は私が最近エッセイを書くために調べたこととその時の自分の考えを綴っています。
言葉で説明すると「何かを決定する時に物質的な見返り、利益のみを優先する考え方」のことです。
例をあげると、先輩にご飯に誘われて行くかどうか悩んでいる時、物質主義の人は奢ってもらえるから行こうとなります。反対に物質主義の思考を持ち合わせていない人は、先輩と仲良くなれるから行こうとか自分の将来に役立つ話を聞けるかもしれないから行こうと考えます。
他の例をあげると、人を着ている服や身につけているブランド品で評価するか、その人の内面を評価するかというのも、物質主義かそうじゃないかがわかります。
このように、目に見えるもの(お金)などが動機(決定因子)になってしまう人は物質主義。自分の成長のためとか相手が優しい人だからのように内面的なところを動機(決定因子)とする人は精神主義です。
なんでもお金で解決できるとか思っている人は間違いなく物質主義ですね。
Udemy私は物質主義を必ずしも撲滅しなきゃいけないとは思いません。
みなさんも今までの人生の中で全ての物事を内発的な動機でやってきましたでしょうか。私はやっていません。みなさんもやっていないはずです。やっている人がいたらその人は本当に仏様です(;;)
誰しもがやりたくない仕事などは世の中にたくさんありますね。ちゃんとした見返りを求めなきゃモチベーションが保てませんから誰もやってくれなくなります。例えば、親から排水溝の掃除を頼まれたらお小遣いを2倍にするよう請求しなきゃやりたくありませんね。
このように物質主義的な考えがあってこそ回っている世の中もあると思うのです。
もちろん物質主義には問題点があります。大人から子供まで色々なところで影響を及ぼすので知っておくといいと思います。
物質的な考え方は子供のモチベーションの保ち方に影響がでます。いわゆる物質主義の人が親だと子供に何かをやらせるとき、もので吊るということになります。何かをあげるからこれをやって、美味しいお店連れて行ってあげるからこれやってなど、子供のやる気を無理矢理何かを使って引き出そうとしてしまいます。こうやって育つと、何かをやるには何か見返りを求めるのが当たり前だと考えるようになり、自発的に手伝ったりするようにはなりません。ボランティア精神という物がなくなってしまうのです。友達が困っているから助けてあげようとか、電車で席を譲ろうとかそういう心が育ちません。
特に勉強面で支障が出ます。物質主義のなかで育つと、成績が低下していきます。小学生の時は成績がとても良くても、中学高校となるにつれ成績がよくなってしまうそうなのです。これはなぜかというと、モチベーションの保ち方に問題があるからです。何か見返りがないと勉強をやらないという考えがこびりつき、中学区高校で親の手から少しずつ離れる時期に自分で勉強をするモチベーションが保てなくなります。そうなると自然に勉強をしなくなり成績が低下します。もっとひどい場合には、自分は勉強ができるというプライドを小学生の間に身に付いてしまい、中学高校で成績が低迷すると無駄についたプライドのせいで精神的にダメージを受け、不登校や引きこもりと言った問題も出てきます。勉強は自分が将来活躍するために頑張るものだという精神主義的な考え方の中で育てば、モチベーションを保つのは簡単なのでどんどん勉強するようになり、自分に自信がつき成功する人も多くいると思います。
また、物質主義の中で育つと人のことを考えようとはしないので自己中心的な考え方をするようになり人との関係も拗れます。こう考えると物質主義はメリットよりデメリットの方が大きように思えます。
私はこういう事実を知って子供を育てるときは子供が夢中になれるようサポートするのが一番大切なのだと思いました。
こちらのお話は大人だけでなく子供にも当てはまるところがあります。
達成したら何かをものをもらうというのは、幸せとは程遠いんです。もらった瞬間は嬉しくて幸せな時間を過ごせますが、一定時間経つと手元にあるのが当たり前となり何も幸せには感じないのです。これは研究の成果でも出ています。物質主義の人とそうでない人の幸せ度をアンケートで取ると物質主義の人たちの方が低かったそうです。
ものをもらってもそれを自分に有効活用しなければ次に繋がらないので意味がありません。人は成長できることが一番の幸せを感じれる瞬間だと私は思います。成長を実感してもっと頑張ろうとどんどん目標が高くなっていき、それを乗り越えて乗り越えて理想の自分に近づけるのが本来私たちが感じる愉悦だと考えます。
TEDでElizabeth Dunnという方が言っていました。「何か寄付をした時に、カレンダーやしおりなどの物質的な報いより、助けている人やコミュニティーと接することのできる機会といった精神的な報いの方が幸福度は高い」と。すなわち何かものをもらってもそれ以上でもそれ以下でもないということ。精神的に褒美をもらったほうが心に残り幸せと感じることのできる度合いは大きいということです。
私はこのことについて調べて色々なことを考えました。物質的な褒美は、時には羨ましいと感じることもあるけど表面的なものなのだと。
将来自分の会社を作った時には、人の内面的なモチベーションを誘発できる商品を開発することを目標にします。やはり人を感動させることができる発明品というものはいつまで経っても皆の心に残るし、皆に必要とされるものになるのではないかと思います。
みなさんもこれを機に物質主義について考え直してみてはいかがでしょうか。
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