今回も犯罪心理学を学んでいきましょう!このシリーズでは子供をお持ちの読者の皆さんに犯罪心理学の基本を学んでいただき、子供との関わりに活用してほしいという目的で記事を書いています!
今日は敵意帰属バイアスについてご紹介します!
「なんでこの人はいつも攻撃的なんだろう…?」「何を言っても感情的に否定してくる…」
皆さんの周りにも一人はいるかもしれません。彼らはこの敵意帰属バイアスの影響を受けています。
敵意帰属バイアスを学んで彼らの心理メカニズムを解明しましょう!
敵意帰属バイアスとは、周りの人が敵のように感じられるという認知のゆがみのことです。
このバイアスを持っている人は、「基本的に相手は自分を騙そうとしている。自分を馬鹿にしている」といった先入観を持って相手と接しているため、すごく攻撃的になったり、猜疑的に振舞います。
相手の行動を否定的にとらえてしまうのが敵意帰属バイアスを持った人です。
端的に言うと自分に自信がない人がなりやすいです。
それは生育時の家庭環境でつらい思いをしたからかもしれませんし、学校や社会などでの対人関係での失敗などが原因かもしれません。
いずれにしろ自信がなくなった自分の身を守るために本能的にこのバイアスは形成されます。
これ以上つらい思いをしたくない、ひどい扱いをされたくない、見下されたくない…。そのために反発的な姿勢になることで相手に意気消沈させようとします。
敵意帰属バイアスを一度持つと周りの人に被害ありますが、なにより本人も非常にとても苦しいです。なぜなら周りの人に常に敵意を持ちながら生活をすることは、自分が被害者であることを意識し続けることになり、相当のストレスがかかっているからです。
できるならば読者の皆さんにも敵意帰属バイアスはなるべく排除していただきたいと思います。また、お子様にもバイアスを持たないようにさせてあげたいです。
そのために、いくつかのポイントをご紹介します。
敵意帰属バイアスは主観的なものです。相手が本当に悪意を持っているのかを冷静に考えてみましょう。
たとえば友達に約束を破られたとき、それはあなたに嫌がらせをしたくて破ったのでしょうか?
その瞬間は敵意や悪意を感じ、イライラしてしまうかもしれません。しかし、冷静にかんがえれば、単純に寝坊してしまった。電車が事故で使えず目的地にたどり着けなかった。人助けをしていた。等々いろんな理由が想定できます。(嫌いだから破るということはほとんどないはずです。)
「もしかしたら自分の思いかもしれない」と客観的に自分の感情を見れることが大切です。
誰かから悪意を感じたときはそれを誰かに共有することが大切です。しかし、それはなかなか精神的に相談しにくいことです。そこで親が親身になって相談相手になってあげましょう。自分が悪意を感じていることをいつでも受け入れてくれる存在役になることで、子供の認知がゆがむのを防ぐことが出来ます。
いかがでしたか??? 敵意認知バイアスは一度身についてしまうとなかなか治らないとされ、周りの人はもちろん、本人もすごく苦しむことになります。このバイアスを学んで、いろんな人とコミュニケーションが取れるようになってくれたらすごく嬉しいです。
以上、疑心暗鬼な人の心理…という話題でした!
敵意帰属バイアスについてのお話をさせていただきました。
いっつも怒っている人、皆さんの周りにはどれだけいますか?
いつも怒っている人は、結局1人になっているのをよく見かけます。たしかに拒否し続けるのは楽かもしれません。しかし、いつか自分に返ってきます。
人とのコミュニケーションで信頼関係を築くためには、まず相手を信頼しなければ始まりません。裏切られるかもしれなくても信頼するんです。人は自分を信頼し続けてくれる人を裏切ることはなかなか出来ません。
相手を無条件に信頼することは難しいかもしれません。そういった意味合いでは努力と近いですね。
努力したとしても成功するかは分からないけど、努力をしないと始まらない。
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