最近、大学の授業で犯罪心理学を学び始めました。
犯罪心理学とは主に、非行に及ぶ青年の原因を心理学的な観点から分析する学問で、応用的な心理学とされています。
人は遺伝子的な理由で犯罪を犯す事はなく、後天的(生まれ育った環境、経験など)なものが大きいとされています。それゆえに心理と犯罪は大きく関わっているといえるのです。
ブログの読者は小学生をお持ちの親御様がほとんどですので、成長段階にいる子供達がどうすれば非行をすることを防げるのかという点に注目して犯罪心理学の研究成果をわかりやすく紹介していこうと思います。
一緒に犯罪心理の理解を深めて、適切な教育を見出していきましょう!
今日はラベリング効果(理論)についてご紹介します。
ラベリング効果とは人はその貼られたラベルの通りに行動をするというものです。
例えば「A君はいつも遅刻をする」という認識をみんながもつとA君は遅刻をよりするようになります。
この効果を恐ろしいところは仮にその人が遅刻をしていなかった(行動)としても遅刻をするという認識(ラベルを貼られる)をされてしまうと遅刻をするようになるということです。
つまり、先にラベルを貼られることでも行動が変化するのです。
ラベリング効果の例として再犯率に大きく影響しています。犯罪を犯した人は刑務所で更生され社会復帰をします。彼らは更生して社会で生活を送りたい(全員とは言い切れませんが)と思っていても、周りの人たちは彼らを犯罪者とラベルを貼ります。根拠のないラベルによって彼らは精神的に追い詰められ、結果として犯罪をまた犯してしまうのです。
犯罪とは少し異なりますが、ビジネスの場面ではラベリングがよく使われています。同僚や部下に対して上司がやる気を上げるための手段としてラベリングは有効です。
「君はとても真面目だね」「君は絶対に遅刻をしないよね」
仮に彼らが上のセリフのような人ではなかったとしても、貼られたラベルに応じてセリフのような人になる事が期待できます。(もし、あなたの上司でこのような発言をよくする人がいれば、その人は優秀な上司と言えるでしょう笑)
悪い癖や直したい悪行があるならそのことを口に出してレッテルの貼る事に気をつけましょう。
朝寝坊をよくするよね。宿題をやれないことがなぁ。にんじんが嫌いなこと以外はいいね。
一度ラベルが貼られてしまえばなかなか直すことは難しいです。
やっぱり起きれるね。宿題は出来る子だね。にんじんはもう食べれるね。
プラスのレッテルを貼っていきましょう!
以上、子供への決めつけはやめよう...という話題でした!
ラベリング効果についておはなしさせていただきました。犯罪心理学で一番最初に習ったのですが、本当にその通りだなぁと感じます。すこし僕の体験談をお話しします。
僕は大学の友人と比べて特別英語が得意ではないのですが、少しだけ話すことが出来ました。(それでも拙い英会話です)
ある日英会話の授業で周りの人より少しだけ話すことが出来た自分に友人たちが後光が差したような目でこちらをみてきました。その日から僕は英語がめちゃくちゃ出来るというラベルを貼られました。
すると不思議なうちにその根拠のないラベルに自分がなりたいと思うようになり、自発的に英語学習を行うようになりました。学習を続けていくうちに気がつけば人並みには会話ができるくらいになり、まさにラベル通りの人間になったのです。
私の場合はラベルがうまくいった場合でした。しかし負のラベルをつけられた人は自分の将来を大きく毀損することになります。この記事を読んだ皆さんもラベリング効果について是非思い返してみてください。自分の体験談をもとに説明をすると説得力が増しますので。
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