おおきな頭、透き通った目、丸っこくて柔らかい肌。赤ちゃんにはかわいい魅力がたくさんです。そんな赤ちゃん、親が責任を持って守ってあげなくてはいけませんね。実は近年、赤ちゃんの育て方(保育)に注目が集まっています。最近の研究結果とともに正しい赤ちゃんの育て方学んでいきましょう!
2018年4月に施行された「保育所保育指針」を始めとする3法令の改定、2020年からスタートする教育改革によると、子供の主体性を大切にする保育が大切だとしています。では子供の主体性とは何を指すのでしょうか。
ここでいう主体性とは幼児が自分のやりたいことを見つけ、それを達成することとされています。現代ではこの主体性を学ぶ機会が非常に少ないとされています。
想像してみてください。昔の子供は外で子供たち同士で集まり、自由に遊びました。何をするのかを子供たち自身で決める経験をたくさん積んできました。そして、そのときに周りの子供との協調性や社会性なども育まれています。
しかし、今日の子供はどうでしょうか。塾や習い事で予定がぎっしり詰め込まれ、外で自由に遊ばせるのは危険だと考える親も少なくありません。子供たちは限られた時間と限られた場所で遊んでいます。現代の子供には自由があまり与えられていないため、主体的な活動が非常に少ないのです。
したがって親たちが積極的に主体的な機会を保障しなくてはならないのです。
なぜ主体的な学びがいるんでしょうか。実は近年の研究によると、子供とりわけ幼児は教育されて発達する領域が少ないとされているんです。
たとえば生後の赤ちゃんは7ヶ月ほどでハイハイを始め、10ヶ月頃にはつかみながら立つことができます。1歳頃になると歩けるようにもなってきます。どうやってハイハイをするのか、どうやって歩くのかを教えなくても、彼らは自分の意思で成長します。
このときに、たとえば歩行器などで歩くことを手助けをしてしまうと、本人の歩く意欲を阻害し逆効果になってしまうんです!
ほとんどのことを自らで学ぶならば、それを邪魔しない教育が必要です。
一見非力で、脆弱な赤ちゃんですが、実は全く受け身ではないのです。高野豆腐のように様々なことを吸収します。ただ何を吸わせてあげるのか。親に求められる保育についてご紹介しますね。
今までの話を顧みると、親は、子供がしたいと思うことを応援するような育み方が大切です。これこそが子供の主体性を大切にした育みといえます。
それは、幼児が自分のやりたいことを見つけられるようにたくさんの選択肢を提供したり、興味を持ったことがその場にふさわしくなくても、一定のラインまでは看過してあげたりするような育みかたが求められます。
具体的なシチュエーションで考えてみます。
みんなでご飯を食べていたある時、幼児がまだご飯が残っているのに泣き出してしまいました。こんなとき親はどうするべきでしょうか。
泣いている子は落ち着かせて欲しいというサインを出しています。このサインを無視して「いいから食べなさい」と無理矢理食べさせることは適切ではありません。サインを汲み取り、幼児を抱いてあげます。そして、落ち着いてからご飯を食べてもらうようにします。
このとき子供は自分が訴えたこと(泣いて落ち着かせて欲しい)に対応してくれた、そして自分のことを気にかけてくれた経験を通じて、主体性が保障されます。
これは決して甘やかしているわけではありません。子供がやりたかったことがふさわしくなければ最終的には止めに入ります。しかし、なんでもかんでもこれはだめと強制すると自身の個性を否定され、結果として主体性がなくなってしまうのです。
大切なことは幼児の興味に寄り添い、やりたいことを全うできるような環境作りに努めるべきなんです!
以上、赤ちゃんは受け身???…という話題でした!
今回の情報は汐見稔幸(しおみ としゆき)先生の『保育Webセミナー』~“子ども主体の保育”の現在地~のお話を踏まえて紹介させていただきました。(URLはこちらhttps://hoiku-is.jp/event/detail/331/)
『保育Webセミナー』は新型コロナウイルスの影響で、さまざまなイベントが中止に追い込まれ、貴重な学びの場が失われているのを受け、できるだけ多くの保育者がオンラインで受講できる場として2020年から始まったセミナーです。
縁があって参加しましたが、専門の講師が保育に関する知識を享受することができ非常に濃厚なセミナーでした。これからも教育者として、未来のパパとして(笑)、保育に関する情報をこれからも深め、みなさんにも有益な情報を積極的に提供していきます!
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